最近NFTって言葉を聞くけど、どんなものかよく分からないんだよなぁ…
そんな方に向けてNFTとは何か、何がすごいのかについて解説します。
こんなひとにおすすめ
- NFTがどういうものかを知りたい。
- NFTの何がすごいのか分からない。
- 現状、実際にNFTがどのように使われているか知りたい。
一緒にNFTについて学んでいきましょう!
NFTとは
NFTの概要
NFTとはNon-Fungible Tokenの略です。
日本語では代替不可能なトークン(トークン≒デジタル資産)という意味です。
今まではデジタルデータはコピー可能でありオリジナルデータの証明ができませんでした。
そのため、価値が付かなかったのですが、NFTではオリジナルデータの証明ができるようになり、デジタルデータに価値を付けることができるようになりました。
デジタルデータの非代替性を可能にした技術がブロックチェーンです。
ブロックチェーンによってデジタルデータに価値を付けられるようになりました。
ブロックチェーンにおける3つの技術
暗号化技術
公開鍵暗号方式という技術が使われてます。
特徴としては「公開鍵(閉める鍵)と秘密鍵(開く鍵)」の二つをセットで使用して暗号化および開錠するという点です。
下図で説明するとメッセージの送信者が受信者で用意している公開鍵を使ってメッセージの暗号化をします。(鍵を掛けます。)
暗号化されたメッセージは受信者が持っている秘密鍵でしか開けられません。
そのため受信者のみがメッセージを読むことができます。
出典:https://www.infraexpert.com/study/security4.html
暗号化技術のおかげでブロックチェーンは改ざんされにくくなっています。
スマートコントラクト
出典:https://udemy.benesse.co.jp/development/blockchain/smart-contract.html
スマート・コントラクトとは、ある契約・取引において「特定の条件が満たされると、決められた処理が実行される」といったように、契約履行を自動的に行うことを言います。
例えばあなたが何かアマゾンで物を購入するときに販売者にお金をはらったら物が購入できますね。
この際の条件と処理はこのようになります。
- 条件:お金を払う
- 処理;物がもらえる
その際に条件および処理を行ってくれるのはアマゾンです。
ブロックチェーンにおいてはスマートコントラクトがアマゾンに置き換わるので、すべての契約履行が自動的に行われるため仲介者が必要なくなります。
仲介業者がいなくなればコストが浮きくので物が安く手に入りますね!
分散型台帳
分散型台帳はブロックチェーンを複数人で監視・管理することです。
仕組みを理解するためには、まず以下3つの言葉を理解する必要があります。
- トランザクション…暗号資産の取引の履歴
- ブロック…複数のトランザクションをまとめて記録するための箱
- P2P…peer-to-peerの略。サーバーを介さずにクライアント同士でデータをやり取りすること。
例えばフリマアプリなどを使用せずに個人間のPCでやりとりして物を売買したりすること。
ブロックチェーンの作り方(概念的な説明)
- 複数のトランザクションを一つのブロックに入れます。
(ブロックに入れるとはブロックにトランザクションを記載することをわかりやすく表現しているだけです。) - なるべく多くのトランザクションを詰め込んで多くの情報をやり取りしたいのですが、ブロックに詰め込める量には制限があるので、いっぱいになったら2つ目のブロックにトランザクションを詰めていく必要があります。
- 二つ目のブロックがいっぱいになったら一つ目のブロックの後ろにつなげます。
この作業のことをマイニングと呼びます。 - 1~3の作業が繰り返されることで、ブロックがチェーン状に連なって保存された状態のことをブロックチェーンと呼びます。
- ブロックチェーンは世界中のマイナーによって監視・管理されています。
https://ioi-sonpo.co.jp/crypto/51attack/
分散型台帳のおかげでブロックチェーンは改ざんされにくい仕組みになっています。
改ざんの可能性はないの?
ブロックチェーンを改ざんすることはできないといわれています。
改ざんできない理由
ここでハッシュ値とナンスについて知る必要があります。
- ハッシュ関数:文字や数字などのデータ(入力値)を一定の長さのデータ(出力値)に変換する関数。
前節の暗号化技術とも関わっています。 - ハッシュ値:ハッシュ関数を用いて出力された値。
- ナンス(nonce):マイニングの結果として得られる数値。
ハッシュ値をある値より小さくするためのハッシュ関数への入力値。
前節の分散台帳技術でも説明した通り、ブロックチェーンは暗号資産の取引履歴を詰め込んだブロックをチェーン状に付け足して伸ばしていったものです。
各ブロックはそれぞれ一つ前のブロックが持つハッシュ値を持っています。
ブロックの内容を変更するとハッシュ値やナンスも変わるため、特定のブロックを改ざんしようと思うと、それ以降につながっているブロックをすべて改ざんする必要があります。
そのような計算をすることが事実上不可能なためブロックチェーンの改ざんはできないとされています。
出典:https://www.nttdata.com/jp/ja/services/blockchain/002/
51%攻撃
ブロックチェーンの中のブロックを改ざんすることは難しいですが、ブロックチェーンネットワークの計算能力の過半数(51%)を特定のマイナーが占めた場合には、新たに最後尾に付け加えるブロックを改ざんすることは不可能ではありません。
しかし、この場合にも膨大な計算能力を必要とし、費用がかかるため、51%攻撃をするインセンティブはあまりないといわれています。
ブロックチェーンの改ざんは不可能もしくはインセンティブがあまりないといわれています。
何でNFTが注目されている?
NFTが注目されている理由はNFTの非代替性により今まで価値が付かなかったもの(デジタル資産)に価値が付くためです。
これにより今までとは違った新しいビジネスが生まれる可能性があるため非常に注目されています。
NFTプロジェクト事例 ~CryptoPunks~
出典:CryptoPunks公式サイト
CryptoPunksはLarva Labsが2017年に提供を開始したNFTアートです。
作品は全部で1万点存在し、数千万円以上の値段がつけられています。
なぜこれほどの価値が付いたかというと世界最古のNFTといわれており、NFTコレクターや投資家の中では所有することがステータスとされているためです。
所有者はだれも手放さず全く売買されていないため、価格も非常に高価なままです。
CryptoPunksを皮切りに多くのNFTプロジェクトが国内外問わず誕生しました。
新しいかたちの国内NFTプロジェクトを3つ紹介
NFTはただのデジタル画像データだと思っている方もいるかもしれません。
しかし今ではNFTに様々な形のユーティリティが付いています。
ふるさと納税×CNP
このNFTは余市町のふるさと納税の返礼品であるNFTです。
NFT所持者には余市町の人気ワイナリーのワイン優先購入権の抽選権利が与えられます。
またCNPというNFTは日本で最も人気のNFTであるためふるさとCNPも人気が高いという理由もあります。
NFTの発行枚数が222枚と少量だったこともあり、販売開始後わずか1分で完売しました。
アニメ制作×AopandaParty
AopandaPartyは現役のアニメーターであるAoさんがファウンダーを務めるNFTプロジェクトです。
あおぱんだというキャラクターのNFTとなっています。
あおぱんだはTikTok上でとても人気で、65万人ものフォロワーがいます。
そのためNFTの知名度が一気に上がるのではないかと注目されています。
さらに現役のアニメーターがファウンダーなのでアニメ化を前提としたプロジェクトとなっています。
くわしくはこちらにまとめてあります!
学び×LLAC(Live Like A Cat)
LLACの特徴は学びをユーティリティとして提供するNFTという点です。
受講者2万人のWebスクール「フリーランスの学校」を運営するしゅうへいさんがファウンダーのNFTプロジェクトです。
筆者一押しのプロジェクトなのでぜひチェックしてみてください!
詳しくはこちらにまとめてあります。
まとめ
今回はNFTがよく分からない方にむけてNFTとは何か、どんな仕組みなのか、なぜ注目されているのかについて順番に解説しました。
仕組みに関してはざっくりとした説明なのでもしさらに詳しく知りたい方は書籍などでも勉強してみることをお勧めします。
また、NFTの勉強をするには実際に購入してみることが最も重要です。
もし購入してみたいと思ったらこちらの記事にNFTの購入方法をまとめてあります!
コメント